債務整理の依頼後は返済しなくていい?
みなさん、こんにちは。
司法書士の近藤です。
さて、債務整理を弁護士や司法書士に依頼した後は督促がストップする、
というのはご存知だと思いますが、本日はその法律上の根拠を説明したいと思います。
根拠となる貸金業法では、以下のとおり規制されています。
「①債務者等が、貸付けの契約に基づく債権に係る債務の処理を弁護士若しくは弁護士法人若しくは司法書士若しくは司法書士法人(以下この号において「弁護士等」という。)に委託し、又はその処理のため必要な裁判所における民事事件に関する手続をとり、」
「②弁護士等又は裁判所から書面によりその旨の通知があつた場合」において、
「③正当な理由がないのに、債務者等に対し、電話をかけ、電報を送達し、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は訪問する方法により、当該債務を弁済することを要求し、」
「④これに対し債務者等から直接要求しないよう求められたにもかかわらず、更にこれらの方法で当該債務を弁済することを要求すること」
つまり、例えば、①債務者が司法書士に債務整理を依頼し、または、借金の処理のため裁判所において自己破産や個人再生の手続きをとり、②司法書士より受任通知があった場合、③正当な理由なく、債務者に借金の返済を要求し、④それに対し、債務者から直接要求しないよう言われたにも関わらず、さらに返済を要求することを、貸金業法に違反するというわけです(ただし、認定司法書士の代理権は訴額140万円以内のものに限られ、破産や個人再生の手続きについては裁判所にて提出する書類作成代理人の立場となります。)。
ただ、気を付けていただきたいのは、債権者からの請求が「一時的に」止まるだけであり、借金自体が無くなるわけではないという点です。
ご本人としては、弁護士や司法書士に依頼したからもう安心だと思いがちになりますが、手続きが終わるまでは、当然返済義務は残るということに注意が必要です。
近藤
貸金業法
(取立て行為の規制)
第21条 貸金業を営む者又は貸金業を営む者の貸付けの契約に基づく債権の取立てについて貸金業を営む者その他の者から委託を受けた者は、貸付けの契約に基づく債権の取立てをするに当たつて、人を威迫し、又は次に掲げる言動その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない。
(略)
9 債務者等が、貸付けの契約に基づく債権に係る債務の処理を弁護士若しくは弁護士法人若しくは司法書士若しくは司法書士法人(以下この号において「弁護士等」という。)に委託し、又はその処理のため必要な裁判所における民事事件に関する手続をとり、弁護士等又は裁判所から書面によりその旨の通知があつた場合において、正当な理由がないのに、債務者等に対し、電話をかけ、電報を送達し、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は訪問する方法により、当該債務を弁済することを要求し、これに対し債務者等から直接要求しないよう求められたにもかかわらず、更にこれらの方法で当該債務を弁済することを要求すること。¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤¤ 豊田市・岡崎市・西三河地域で、借金の返済にお悩みの方、ぜひ一度、当事務所までご相談ください。 当事務所では、過払い金請求、自己破産、個人再生のほか、過払い金の計算だけでも承りますので、お気軽にご相談ください。なお、債務整理・過払金に関する相談は何度でも無料です。
任意整理の一覧
- 任意整理について
- 弁護士事務所から、ずっと払っていない借金について催促が届いた・・・
- 任意整理で払えなくなったら自己破産できるか?
- 個人再生と消滅時効
- 突然、裁判所から支払督促が届いたら?
- 生活保護受給者の任意整理
- 夫婦で借金がある方はご一緒に
- 消滅時効の援用
- 消滅時効を援用する場合の注意点
- 夫婦で借金がある方
- 債権回収業者と信用情報登録との関係
- 減額報酬について
- ギャンブル依存症が320万人
- 債権譲渡と債務者の承諾について
- 支払督促と異議について
- 支払督促と時効主張
- 債務承認弁済契約締結後の時効期間について
- 債務整理と自動車の確保について
- マンション管理費及び特別修繕費の時効期間は何年か?
- 無職でも任意整理ができる?
- 時効期間の延長
- 時効援用における当事務所の方針
- 時効完成後の一部弁済等の後になお時効援用できる場合があるか?
- 任意整理をお考えの方
- 相談の中で感じること
- 判例による消滅時効10年の債権
- 債権回収会社からの督促
- 債務整理対象外の事案
- 消滅時効について
- 債務整理の報酬について
- 携帯端末本体の分割払いについて
- 「債務」について
- 時効について
- 140万円を超えるか否か
- 分割弁済と家族の協力
- 借金の時効
- 債務整理の方針確定の時期
- 債務整理の目安
- 債務調査の方法
- 裁判所から書類送達
- 任意整理と生活再建
- 債権調査は時効中断事由か!?
- 債権回収業者との交渉
- 自治体の破綻
- 熊本地震 債務減免による被災者支援
- 住宅ローンの圧迫
- 債権回収の相談
- 任意整理の統一基準
- 西三河地域で借金問題でお悩みの方
- 家計の管理
- 個人事業者の生活再建
- 借金の時効について
- 生活再建について
- 債権回収会社との任意和解
- 債権譲渡と代位弁済について
- 消滅時効の中断 ~判決を取られている場合~
- 任意整理と支払能力
- 連帯保証人としての責任
- 貸金業者から一括請求を受けたら
- 借金の相続
- 時効援用の方法
- 住宅ローンと離婚
- 不動産の任意売却
- 他の事務所で断られた方
- 消滅時効の援用
- 受任通知の効果
- 借金と消滅時効
- 住宅ローンと子供の教育費
- 借金と時効
- 司法書士による面談
- 相続放棄について
- 特定調停について
- 任意整理について
- 自動車ローンについて
- 特定調停について
- 住宅ローンについて
- 任意整理について
- ブラックにならない債権調査
個人再生の一覧
- 住宅ローンのある場合④
- 住宅ローンのある場合③
- 住宅ローンのある場合②
- 住宅ローンのある場合
- 「同時廃止となる財産基準と個人再生における清算価値」③
- 「同時廃止となる財産基準と個人再生における清算価値」②
- 自己破産・個人再生の手続き中に過払い金が判明した場合
- 夫婦で借金がある方はご一緒に
- 個人再生手続における弁済方法について
- 住宅ローンがある方は「個人再生」
- 生活再建の連絡
- 名古屋地方裁判所岡崎支部での運用
- 夫婦で借金がある方
- 「個人再生」について
- 個人再生をお考えの方
- 個人再生手続と不動産賃貸業者について
- 個人再生と太陽光発電設備ローンについて
- 「個人再生」をご検討の方は当事務所まで
- 個人再生手続の債権総額要件
- 豊田市の破産や個人再生は当事務所におまかせください。
- 個人再生と時効援用について
- 自己破産か個人再生か?
- 住宅ローンがある方には個人再生
- 債務整理と自動車の確保について
- 個人再生には免責不許可事由がない
- 任意整理をお考えの方
- 個人再生の最低弁済額
- 破産・個人再生をお考えの方へ
- 個人再生手続きについて
- 住宅ローンの巻き戻し
- 任意売却
- アルバイトでも再生手続できる!?
- 再生手続と滞納税金
- エコキュート(オール電化)がある場合
- 住宅ローンの保証人
- 弁護士でなく、司法書士にも破産を頼めるか?
- 西三河地域で借金問題でお悩みの方
- 住宅ローンと離婚
- 個人再生について
- 不動産の任意売却
- 他の事務所で断られた方
- 受任通知の効果
- 個人再生と競売(住宅ローン)の優劣について
- 司法書士による面談
- 相続放棄について
- 個人版民事再生(個人再生)について
自己破産の一覧
- 破産と相続放棄
- 破産の免責不許可事由について
- 『同時廃止について』②
- 『同時廃止について』①
- 「同時廃止となる財産基準と個人再生における清算価値」③
- 「同時廃止となる財産基準と個人再生における清算価値」①
- 自営業の破産における同時廃止基準
- 任意整理で払えなくなったら自己破産できるか?
- 自己破産すると携帯電話が使えなくなる?
- 弁護士が過払い金を横領の疑い
- 自己破産・個人再生の手続き中に過払い金が判明した場合
- 生活保護受給者の任意整理
- 夫婦で借金がある方はご一緒に
- 破産申立ての増加傾向
- 破産管財事件について
- 名古屋地方裁判所における同時廃止運用の変更
- 破産手続きと建設業者の関係について
- 謹賀新年
- 自動車ローンがある方で自己破産しても引き揚げられない方法
- 名古屋地方裁判所岡崎支部での運用
- 夫婦で借金がある方
- 被相続人の自己破産について
- 連帯保証人として請求された
- ㈱週間住宅新聞社が破産
- 裁量免責について
- 消滅時効の援用ができない場合
- 破産債権に含まれる債権について
- 個人事業と破産について
- ギャンブル依存症が320万人
- 豊田市の破産や個人再生は当事務所におまかせください。
- 銀行のカードローンについて
- 自己破産か個人再生か?
- 債務整理と自動車の確保について
- ソシャゲ破産はできない?
- 生命保険契約の契約者貸付制度と時効について
- 個人事業者が破産で同時廃止になる場合
- おサイフ携帯利用も債務!?
- 自己破産をお考えの方
- 任意整理をお考えの方
- 破産は人生の再スタート
- 相談の中で感じること
- 公務員の破産
- 「債務」の範囲について
- 任意売却と破産
- 破産・個人再生をお考えの方へ
- 破産申立者の保有財産の上限
- 自己破産の申立件数が増加
- 自営業者の法的整理の開始点
- 会社の倒産件数減と廃業数増
- 破産・個人再生手続の総合窓口を目指して
- 破産免責審尋について
- 破産した場合の滞納税金
- 連帯保証人の自己破産
- 破産と税金について
- エコキュート(オール電化)がある場合
- 住宅ローンの保証人
- 破産と不法行為に基づく損害賠償責任について
- 住宅ローンが払えない
- 法的整理と建設業許可について
- 破産と免責
- 弁護士でなく、司法書士にも破産を頼めるか?
- 後見と自己破産
- 中小企業金融円滑化法による現状
- 事業負債と連帯保証
- 任意売却と競売
- 徴税のための過払い金返還請求
- 債務整理と保証人
- 西三河地域で借金問題でお悩みの方
- 自己破産について
- 破産するのにお金がない方
- 破産手続きにおける同時廃止
- 住宅ローンと離婚
- 不動産の任意売却
- 人生の再スタート!!
- 取立ての規制
- 他の事務所で断られた方
- 破産法の免責不許可
- 受任通知の効果
- 破産と過払い金の関係
- 日頃の業務で感じること
- 破産の回避
- 司法書士による面談
- 相続放棄について
- 破産と差押え
- 自己破産手続きに要する時間
- 自己破産と過払い
- 自己破産について
- 破産と裁判所